小堀セイジ BLOG
記事ID:373

6月17日(火)

2008/06/17

 午後1時より5月定例会最終の本会議が行われました。 今議会、最も大きな焦点となったのは、後期高齢者医療制度についての意見書についてでした。
 私は75歳という年齢を区切りに、医療差別を行う同制度は即時廃止、凍結を行うべきだと考えています。そして、その思いに基づき、下記の意見書を提出議員の1人として議会に提案しました。

後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書(案)

 後期高齢者医療制度が小泉内閣時代の平成18年5月、国民の願いに背き国会で強行採決された経緯があります。この悪法とも云える医療制度創設により高齢者、特に低所得者層の高齢者が必要な医療受診ができず、尊い命と健康を守ることが大変難しくなることを危惧するところです。 国民批判の中で、4月1日に施行されましたが、高齢者の多くから保険料や医療給付内容等について強い批判の声があることが連日マスコミで大きく報道されています。特に消えた年金問題が完全に解決されていない段階での年金からの天引きについては、保険料の支払いにも窮する高齢者から「死ねと云うことか」との強い批判も寄せられています。 政府自らも制度の不十分性を認め、部分的変更を求める動きが報道されています。保険料については、生活に事欠く低所得者であっても納付義務が課せられる制度であり、これらの人々を生活保護家庭に追い込む程の誠に冷酷な制度であるといわざるを得ません。 医療給付についても75歳以上から人間ドック診療への給付が無くなり、後発薬品の服用勧めや延命治療しない前提の終末期医療の説明に象徴される75歳年齢で切り分けた差別医療制度であり、社会保障制度としての後期高齢者医療制度そのものに強い不信感が広まっています。 政府におかれましては国民の健康と生命を守る為、社会保障制度としての安心・安全な医療保険制度確立にむけて、後期高齢者医療制度を廃止し医療保険制度の統合も含めた医療保険制度の再構築を図られる様強く要望します。
 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

しかし会期中、過半数の賛同を得ることが難しくなり、やむなく文言修正に応じ、下記の意見書が賛成多数(私も賛成しました)で可決しました。

後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の可及的速やかな改善と 安心できる医療保険制度の構築を求める意見書

 後期高齢者医療制度(長寿医療制度)が4月1日より施行されたが、保険料納付システムや低所得者への配慮不足、さらには保健事業についても広域連合に委ねられている等、高齢者の充分な理解を得られない状況になっている。 政府自らも制度改善の必要性を認め、ネーミングも「後期高齢者医療制度」を「長寿医療制度」と言いかえるなど制度スタート後でありながらも部分的改善が検討されている。 こうした状況を鑑み、政府におかれては、国民の生命と健康を守るため、後期高齢者の実態を十分に検証し、低所得者への更なる対策や保険料徴収方法などの改善を速やかに実施されるよう強く要望する。 また、すべての国民が安心して医療を受けることができるよう、国民健康保険制度も含めた医療保険制度全体を財源も考え合わせた持続可能かつ公平な制度として更に検討されることを要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

 みなさんはこの文章をご覧になり、いかが思われますか? 中身そのものが変わっとるがな!とお思いの方もいらっしゃると思います。私自身、両方の意見書案に関わり、修正案に賛成したことには忸怩たる思いもあります。また、どないなっとんねんとお考えの議員から、私に対して質疑があり、私も言論の府に身を置く者の1人として、答弁をさせて頂きました。

 国においては、野党4党共同提案により、参議院では同制度を凍結する法案が可決しました。また、その動きを見てきた国民の1人として、野党の行動に拍手を送りました。しかし、現実には与党が過半数を占める衆議院で同制度を廃止、凍結させることはできません。いわば、この制度に怒りを感じる国民一人一人がNOの声を来る衆議院議員選挙で上げない限りこの制度を廃止することはできません。また、その力があることは先の山口の補選、沖縄県議会議員選挙で示されました。

 私は6月17日現在、連立政党が政権を担当する以上、廃止、凍結のできない現状を踏まえた上で、修正に賛同しました。 そして、現政権に対し、現状を踏まえた上で、同制度に問題があるという事を政府に伝える事を優先しました。
 
 正直、判断を逡巡しました。しかし、同制度は堺市議会単独では、どうすることもできないのです。私は幸いにも、答弁の機会をいただけましたので、同制度には反対である旨を申し上げる事ができました。この制度を本当に廃止、凍結できるのはみなさんお一人お一人です。与野党逆転が来る総選挙で果たせるよう、ぜひ共に行動しましょう!

 また、同制度が誕生した背景には医療費の増大があります。制度の廃止はできませんが、真の医療と福祉の連携、リハビリ現場と医療の連携(大分市の地域連携パス)など、市議会議員として出来うる全ての事に取り組み、同制度の背景にある問題解決に全力を尽くします!

 今日はいつも以上に緊張(初答弁でしたし!)の本会議で疲れました。7時に役所を出た後、顧問を仰せつかっている難病連のみなさんと一緒に飲みに行きました!理想と現実のギャップに悩みながらの毎日ですが、諦めることなく、全力を尽くしていきます!